【完】想うのはこれから先も君ひとり
「ねぇ、何であたしに優しくしてくれるの?」
ずっと聞きたかったことを聞いてみる
「何でだろうな?分かんねぇや。」
……分かんないって。
「でも、杏莉を見ると勝手に身体が動くんだ。放っておけないんだよ」
「好きでもないのに甘えちゃうよ?それでも平気なの?」
「杏莉なら許すさ」
ずっと甘えたかった
誰かの優しさに…
幼い頃から施設育ちのあたしは人の温かさすら知らなかった
優しささえも信じられなかったんだ
でも、瑠夏さんをきっかけでゆっくりだけど確実にあたしの中で何かが変わろうとしている
愛花ちゃんや優斗君や優雅君も居るし
その“何か”はまだ分からないけど…
優斗君はあたしが落ち着くまで傍にいてくれた
優しすぎるんだよ……
ずっと聞きたかったことを聞いてみる
「何でだろうな?分かんねぇや。」
……分かんないって。
「でも、杏莉を見ると勝手に身体が動くんだ。放っておけないんだよ」
「好きでもないのに甘えちゃうよ?それでも平気なの?」
「杏莉なら許すさ」
ずっと甘えたかった
誰かの優しさに…
幼い頃から施設育ちのあたしは人の温かさすら知らなかった
優しささえも信じられなかったんだ
でも、瑠夏さんをきっかけでゆっくりだけど確実にあたしの中で何かが変わろうとしている
愛花ちゃんや優斗君や優雅君も居るし
その“何か”はまだ分からないけど…
優斗君はあたしが落ち着くまで傍にいてくれた
優しすぎるんだよ……