マタアシタ、
しばらく私は男子の集団の中ではしゃいでいるマキちゃんを眺めた。
マキちゃんはクラスの人気者で、明るくて、運動ができて、優しくて、無邪気なマキちゃんはとてもキラキラしていた。
一つだけ駄目な所を挙げるとしたら、野菜が苦手だったマキちゃんのお弁当に入っていた野菜を毎回全部私に食べさせてたこと。
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卒業式も無事に終わり1、2年生が3年生に群がっていた。
「写真撮ってください先輩!」
「ネクタイください」
「卒業しないでくださーい」
そんな言葉が沢山聞こえてきてた。
そのまま美香とご飯でも、と思っていたけど、所属していたバスケ部のお別れ会があるらしく、美香とは夜に会うことになった。
部活には入ってなかった私は少し羨ましかった。
「梨乃〜」