マタアシタ、



***


東京に出てきて1ヵ月が経ったある日の夜、いつものようにマキちゃんにメールを入れた。


そろそろお互いに落ち着いて来てる頃かなあ、と思っていた。


この日はマキちゃんからは連絡がなかった。


きっと疲れてるんだろうな…と思い私は返事を待つことにした。




「梨乃ちゃん最近彼とどう?」

入学式から仲良くなった春香が聞いてきた。

「う〜ん、昨日メールしたんだけど返ってこなくてさ。返って来ないのなんて今までなかったからさあ」

「もう、梨乃ちゃんたら大袈裟〜」

「そうかなあ」

「あたしなんてもう1ヶ月来てないよ♪だから大丈夫大丈夫」

「1ヵ月?!」

「うん1ヵ月、あたしの彼氏忙しいからさっ♪ほら夜の仕事だから(笑)」

「不安じゃないの?」

「慣れたかな?ちゃんと会いに来てくれるしさっ、月に一回は(笑)」

「きっつ〜!」

「最初はあたしも梨乃ちゃんみたく悩んだけどね、もういつの間にか月に一回会えるのでいいかな?って」
「大人〜」

「だからさっそんなに悩まないでさ!気楽に気楽に」
「そうだよね!あたし考え過ぎだよね」

「今日さあ、みんなで遊び行かない?学校終わったら」

「いいねえ!でもみんなって?」

「あたし地元の子っち呼ぶからさ♪」

「そういえば春香東京だもんね。でもさあ、あたし言ってお邪魔じゃない?」

「気にしない子っちばっかだから大丈夫大丈夫♪」


友達が増えるチャンスだとも思い私はOKした。
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