さあ、俺と秘密をはじめよう




皆は驚き目を丸くして、私と黒崎君を見た。

それはそうだ。他のクラスの子が入ってきたんだから。


黒崎君は教卓の前につき、

バンと叩き、

「お前ら!復讐したくはないか!?」

と一声を上げた。


黒崎君主語がないです・・・。

「誰にだよ!!?主語を言え!」

と冷静にツッコむ男の子は黒崎君よりも背が高くてクールそうだ。

髪は黒くて、瞳も同じ黒に少し焼けた肌が健康そうだ。

低い声のせいか無愛想な感じだけど面倒見がよさそうでだけど女子にモテそうな感じの人だ。


「昌太その前にだ、肝心なことが一つある!ああああ、陽お前に一つ問おう!そこの女子は誰だ!?」

昌太って人の袖をつかみ、私をさした男の子は元気がよさそうで、人懐っこそう。

黒崎君と同じくらいの身長で茶髪で茶色の瞳で明るい印象を受ける。

そして少しバカそうだと思ってしまったことは言わない方がよさそう。



「落ち着いてくださいよー、尚弥君。彼女は陽君が(多分)どこからか脅して誘拐してきた子でしょうー」

砕けたような物言いで物騒なことを平然と言っている、桃色の髪に綺麗だけどどこかしら少年を思わせる童顔な顔の男子と

尚弥と呼ばれた人はそれを本気で信じ聞いた。

「あ、あ・・・・・・陽、お前本当に・・・?」


それに対して即答で黒崎君は否定する。

「断じて違う!!俺は脅してもいなければ誘拐は・・・してない。それに平然と物騒なことを言うな、了」

「すみませんねー、ってきりそうかなあと思いましたー」

あははとおちゃらけたように了って人は笑う。


「ほ・・・本当に、陽誘拐なんてしてないわよね?」

尚弥って人の横に黙って唖然としていた女の子が口を開く。


「ホントだって!!知砂」

「もし、違っていたら殴り倒す!」

今にも黒崎君に殴りかかってきそうな女の子に昌太という人が止めた。

「知砂、やめておけ。あの子が見てるぞ」







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