さあ、俺と秘密をはじめよう



だからこそ、私は素直にありがとうと笑って言えた。


彼も優しく私に微笑みを向けた。


その微笑みはとても綺麗で温かなものだった。


太陽の日差しのせいかどうかは分からなかったけど、彼が眩しかった。


まるで太陽みたいな男の子…。


そして、とてもこの世のものとは思えないくらい綺麗で触ってみたい…。

私はいつの間にか彼に近づいて頭を撫でていた。

「あ、ごめんなさい!」

「あ、え、いや。別に」

彼の顔は少し赤く染まってたような気がするけど、大して慌てた様子も見せなかった。


(髪の毛、ふわっサラ…羨ましい…。というか私何してんのよ!恥ずかしい…)


彼の髪の触り心地は良かったなと思った。

もう一回触りたい気もする。

なんだろう…この感覚は…猫を触ってるような…ペット感覚だろうか。



でも、彼と一緒にいるのは嫌じゃない。寧ろ安心する。


そして、私はまた彼の髪を撫でた。





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