恋愛相談は校舎裏で
安西先輩につっかかりそうな勢いで言い寄る先輩を横から制する。


夏輝先輩の両肩を抑えながら引き離すと、

安西先輩はいちごオレを飲みながら面白そうに口元を緩めた。



「…ほな、そんなに気になるんやったら雪乃ちゃんに聞くしかあらへんな。

俺もう帰るし、頑張って聞いてみたらええやん」


「…え」


「…へ?」



帰るって?

てか、さっきと言ってること逆になってる……。



私と夏輝先輩が順に声を出しながら安西先輩を見ると、

安西先輩は「ほなな~」と、いちごオレを飲みながら、スタスタと帰ってしまった。




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