恋愛相談は校舎裏で
いろんなことを悶々と考えていると、頭の上のすぐ近くから聞こえた声。


パッと顔を上げると、両肩を持ったままだったせいか、

想像以上に先輩の顔が近くて、一瞬動きが止まった。


(近…っ!!)



そう思うよりも先に、体が反応して先輩を押し返すようにして距離をとろうとする。



…が、それは私の腰に回された先輩の腕によって阻止された。




一回離れかけた体は先輩の力によって再び引き寄せられ、

さっきよりも、より密着した状態になった。


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