恋愛相談は校舎裏で
すると安西先輩はポカンとした後、再び笑い出した。


…一体どれだけ笑うんですか、失礼な。



「ははっ!かわええなー雪乃ちゃん。その調子でもっと夏輝を振り回したってな!」


「いや…私、夏輝先輩を振り回してるつもりは……」



なんて会話をしているうちに、いつの間にか校舎裏までたどり着いた。


そして葉のない桜の木とベンチが見えかけたとき、その声は聞こえた。



「私、まだ三浦くんのことが好きなの!」



その瞬間、とっさに隠れたことで今の状況となっている。



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