恋愛相談は校舎裏で
「…話って何ですか」



もう、先輩からは逃げられない。


そう思った私は、溜め息をつきながらはき捨てるように言った。



そんな私を見て、先輩は満足そうに微笑んだものの、握る腕の力は弱めない。



「…なんでいきなり、相談やめるなんて言い出したの?」


「………」


「なんで俺を避けるの?」


「………」


「…何回目か分からないけど、俺、何かした?」




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