スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
家に着くまでの距離、泣きつかれた世利は、ベビーカーで寝てしまった。


急にホッとして、午前中の出来事を思い出しながら、携帯にメールが入っていたことに気がつく。


【晴香大丈夫?何かあったのかい?】


憲吾からのメール。


憲吾は普段は、色々気づかってメールをほとんど入れてこない。


ただ、さっきの電話が切れたのが気になって、メールを入れてくれた様子だ。


晴香も、里美からの電話が気になっている…祐輝がいる中で、憲吾が来たら、普通にできるだろうか…できたにしても、気がつかれないだろうか?


【憲吾、さっきは慌てて切ってごめんね…娘が転んで。大丈夫だから…日曜日の件でまた連絡入れます】


世利は家に着いても、まだスヤスヤと眠っていた。


何事もなかったかのように、普段と変わらない寝顔…ただ、ちょっと大げさに貼られたシップが、痛々しく見えていた。
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