スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
晴香が起きてみるというので、憲吾が支えるように居間に行った。


窓から入り込む光に、まぶたの上が痛むような感じがして、まぶしい…


世利が座っている晴香に飛びついてきて、笑顔をふりまく。


まだ何日もたっていないというのに、両方の足をしっかり地につけ、歩いている。


まだよろけるような感じはあっても、転ばず上手に歩いていた。


「憲吾、昨日は悪かったね。ありがとう…シャワーでもしておいで」


「はい…晴香は…いいですか?」


何のためらいもなく言った憲吾の言葉に、両親は笑っていた。


「あっ…ごめんなさい…俺つい小さい頃の気持ちで…」


父の顔を母は見ると、任せてやりなさい…そう目で語っていた。


「じゃあ憲吾、私ご飯支度もあるし、パパ世利のおもりだから、任せていいかな…」


自分の言った言葉が良く考えたら照れくさかったのか、憲吾は少し顔を赤くして答えた。


「晴香、シャワーしてあげるよ」
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