スパイシーな彼～あなたとの甘く優しい瞬間

「憲吾…もしも晴香ちゃんが離婚できなかったら、あんたどうするつもりなの？例えば別居の形取るとか…」


「そうね…あの親子なら言い出かねないわね～世利が大きくなるまで、紙切れ1枚のことでも、晴香と夫婦という形でって…」


「晴香がそれを望むのなら、俺は見守るしかないし…世利ちゃんは、晴香と祐輝さんの子供には間違いないから、両親が揃っているのが本当はいいのかもしれない…でも、俺はもう晴香以外には、人を好きになるなんてきっとできないし、どんな形になっても、晴香支えて生きていくよ…晴香のためなら、俺はどんなことでもしてあげたい…」


夕方、空が真っ赤に染まった頃、世利と晴香が目を覚まして、話しているのが聞こえてきた。


憲吾も疲れていたせいか、居間のソファーで横になっていて、二人の会話で目が覚めた。


母達は買い物に出ている。