スパイシーな彼～あなたとの甘く優しい瞬間

離婚への気持ち

時間は、6時半を少しまわっていた。


晴香の実家では、皆が食事を済ませ、世利を囲んで少しゆっくりした時間が流れていた。


晴香は、また緊張もあるせいか、安定剤を飲み、眠ってはいないが横になっている。


憲吾は、晴香が見える居間の位置に腰をおろし、世利と遊んだり、里美と春樹との話しをしたりしていた。


「春樹は、今日のことは？知ってるの？」


「さっき、メールで連絡しておいた～今日は残業らしくて、問題あったらすぐ駆けつけるからって…」


「そっかぁ～悪いな。里美にも春樹にも心配かけちゃってな～」


「でも、何て言ってくるかな～絶対に、帰ってこいって言うよね～」


「まぁ、そうだろうな。一番は、それだろう。もし、別居なんて話しになったら、世利ちゃんのことで、話し合いになったり…どっちにしても、とにかく晴香の気持ちがもつかだよな…」