スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
泣きながら、一番先に晴香の傍にいたのは憲吾で、鼻の頭が擦りむけて、血が出ていた。


「晴香~晴香~死んじゃいや~先生!晴香助けて…!」


園庭は、大騒ぎになって、救急車がきた時には、園児の半分以上が泣いていた。


憲吾は泣きながらも、片時も晴香から離れようとせず、先生が待っててね…という声も聞かず、救急車に一緒に乗り込んだ…


憲吾は、晴香の手を握りしめたまま、泣いていた。


「晴香…憲吾晴香がいなくなったら寂しいよ。お願い目を覚まして…」


晴香の母が病院に着いた時には、憲吾はベッドに寝かされている晴香の傍にいて、晴香の手を握りしめていた。


「晴香~晴香~」


あたしを呼ぶ声…


憲吾…


「憲吾!」


うとうとしていた晴香が、明け方叫んで目を覚ました。


「どうした!晴香…俺隣にいるよ…」


憲吾はあの時と同じに、隣で晴香の手を握りしめていてくれていた。


「憲吾…」


どんな時も、あたしの傍にいてくれた…
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