エリート医師の溺愛処方箋
彼は私から目を逸らして再び正面を向くと、ハァ、と小さなため息をついてから言った。
「俺はこれでも医者だよ?
気付かないとでも思ったの」
「!!」
え、そんな…!
「きっ…、気付いてたの…?」
驚いてそれ以上、何も言えない。
「当たり前だろ。顔色も悪いし、食も細い。
つわり……、辛いんだろ」
……あ。
『うどんか、蕎麦にしろよ』
………。
気付いてたの…。無理してる、って。