エリート医師の溺愛処方箋
それからしばらくして、少し落ち着いた頃に千尋は、久々に思い切り泣いたから頭痛がする、と言い出した。
屋上のベンチで彼の頭を膝に乗せ、少し休ませる。
サラサラと風に揺れる彼の黒髪を撫でながら、目を閉じてまどろむ彼の顔を真上から見下ろす。
キョロッと突然彼の目が開く。
「…あ、どう?頭痛は」
千尋に訊くと、彼は、「まだ痛い」と言った。
「え、大丈夫なの?
三時から外科の手術じゃなかった?
執刀医は誰なの?」
「………俺……。」
「………」