エリート医師の溺愛処方箋
「あ、そうだ。忘れるところだった」
彼は思い出したようにそう言うと、私のいる助手席の前のダッシュボードを指差した。
「開けて」
「?」
何だかよく分からないまま、その場所を開ける。
「……?」
そこにあったのは赤い包装紙に金色のリボンがかかった、
……小さな、箱。
「…これ…」
「遅くなって、ごめんね。
時間がなかなか取れなくて…」
「指輪……?」
「うん。気に入るかな。
開けてみて」