僕とあの子ともう1人
嬉しかった。
…────でも、
僕はみんなの為に償うと決めたから。
『うん、僕も祢緒が好きだ。』
僕も好きだ、ほんとに君が好き。
『でも…。』
「でも…?」
『僕はみんなの為に償わなければならないから。
僕と付き合っては駄目だ。』
「償う?」
君の目は寂しそうな目をしている様に僕には見えた。
でも、やっぱり僕と付き合っては君が不幸になる。
『あぁ。だから付き合えない。』
──────ごめん。
「なんで…。
両想いなのに結ばれないの?
結ばれちゃいけないの?ねぇ?」
『ごめん。ごめん。ごめん。』
ごめんと言い僕は抱き寄せた。
「うん…、帰るね。」
祢緒はそう言い僕の部屋を出て行った。
僕は最低なことをした。
人生で1番最低なことをした。
僕は自分を憎みあの山へ行った。
包丁を持って。