あなたたちは私の宝物
3分くらいで呼ばれた

待合室の奥へ通されて、一つ扉を開けた

『下を全部脱いで台に上がって下さいね』

カーテンの奥から看護士さんが言っていた

素直に下を全部脱いで台に腰かけて上がった

カーテンで仕切られているものの
初めての内診台だったし恥ずかしさが先走った

心臓は鼓動を早めていた

私のお腹のあたりにカーテンがあって
向こうの様子は見えない

向こうからの姿を想像すると
ますます恥ずかしさが増していく

向こうから見ると顔は見えない状態で
M字開脚をしてる状態だ

おかしくて恥ずかしくて
狂ってしまいそうになる

その時、先生の足音が聞こえて
先生の影がカーテンの奥に見えた

『では、始めますね』

ゴムの手袋をはめる音が
パチンパチンと聞こえた

『力を抜いて下さいね』

その瞬間、冷たい感触と一緒に固い物が
私に入ってくるのがわかった

何をされているのかもわからないままに
私は目をつぶっていた

その次には先生の手が入ってくるのがわかった

少しだけ痛みがあった

押されてるような感覚

『はい、結構ですよ。服を着て
呼ばれるまで待合室でお待ち下さい』

やっと終わってくれた

それが初めての内診の感想だった
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