あなたたちは私の宝物
その頃、マサの同級生の奥さんも
妊娠が判明した

マサと仲がいい人の
奥さんだったから、私もすぐに仲良くなれた

その奥さんはフミさんといって
私よりも20歳も年上だった

私のママと同い年

何だか複雑な気分

フミさんはとても優しくしてくれていた

フミさんの予定日は1月半ばだった

マサの同級生とは再婚で前の旦那さんとの間に
子供が居るみたいだけどその子供が私と同い年

一人で生活してるらしい

そんなフミさんが母親学級に一緒に
行こうと誘ってくれた

フミさんが送り迎えをしてくれる事になった

フミさんもこの辺の出身ではなく
知らない土地に来たばかりだった

その共通点からもすぐに仲良くなれた

経産婦のフミさんは色んな事を教えてくれた

フミさんは妊娠6ヶ月で
もう胎動もあるのよって嬉しそうに言っていた

少しだけお腹が出ていた

そんな姿を私は羨ましく見つめていた

『アキちゃんもすぐにそうなるんだから』

と言っていた

フミさんはスーパーの安売りとかがあると
私を誘ってくれたりデパートのイベントにも
私を連れ出してくれた

私の引きこもり生活が少しずつ変化していった

フミさんと一緒に知らない街を
色々と探検して歩いていた
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