あなたたちは私の宝物
それから2月2日がとても待ち遠しかった

その間の妊婦検診は1回

順調だったから、何も問題はなかった

それと、その間に
フミさんの赤ちゃんが産まれた

元気な女の子だった

フミさんは入籍もちゃんと済ませていた

フミさんの赤ちゃんが
産まれた翌日にマサと2人で病院に行った

先日まで見ていたお腹の大きなフミさんは
すっかり別人になって綺麗な女の人だった

子供を産むと、こんなに変わるものなのかと
思えてしまうほどだった

私はフミさんを尊敬した

私もそんな女の人になれるのか不安になる

『出産はどうだった?』

私は可愛い赤ちゃんの
ほっぺたに触れながら何気なく聞いていた

フミさんは笑顔で言った

『死ぬほど痛かったよ。
この世の終わりかと思ってしまうくらい』

そんな事を笑顔でサラッと言う
フミさんを驚いた顔で見つめていた

『そんなに?』

『うん。でもその分この子が可愛くて
仕方ないの。怖がらせるつもりじゃないけど
痛いって知識をちゃんと身に付けておいた方が
何かとアキちゃんの為になると思うよ』

『ありがとう。不安でたまらないんだけど
私も頑張る事にする!』

フミさんの出産で私も勇気をもらう事が
出来たような気がする
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