ヰタ・セクスアリス(vita sexualis)物語
「待って、しのぶ、まって……」
純は幼い子供の様にしのぶの後姿を追いかける。だがわずかに届かない、腕を掴んで自分の腕の中に抱き締めた筈なのに、彼女はするりとすり抜けて行く。そして意味深な微笑みを浮かべて純を見詰めるのだ。
風が吹き抜けて迷路を掻きまわして自分の居る場所すら分らなくしてしまう。
純はしのぶを探して吹き渡る風の中、雑草の迷路の中に一人立ち尽くした。
――目覚ましの音に純の意識は覚醒する。
ベッドの上手見慣れた天井が視界に入った処で、全ての事を理解した。
寝汗が酷かった。ゆっくりとベッドの上に置きあがり、鳴り続けている目覚ましのボタンを押し、額をパジャマの袖で拭ってから、ベッドからずるずると這い出した。
曇天模様……雨よりは良いが朝は綺麗に晴れて居て欲しいと思うのは純だけでは無い筈だ。
純は幼い子供の様にしのぶの後姿を追いかける。だがわずかに届かない、腕を掴んで自分の腕の中に抱き締めた筈なのに、彼女はするりとすり抜けて行く。そして意味深な微笑みを浮かべて純を見詰めるのだ。
風が吹き抜けて迷路を掻きまわして自分の居る場所すら分らなくしてしまう。
純はしのぶを探して吹き渡る風の中、雑草の迷路の中に一人立ち尽くした。
――目覚ましの音に純の意識は覚醒する。
ベッドの上手見慣れた天井が視界に入った処で、全ての事を理解した。
寝汗が酷かった。ゆっくりとベッドの上に置きあがり、鳴り続けている目覚ましのボタンを押し、額をパジャマの袖で拭ってから、ベッドからずるずると這い出した。
曇天模様……雨よりは良いが朝は綺麗に晴れて居て欲しいと思うのは純だけでは無い筈だ。