空しか、見えない
「雨降ってきちゃったじゃんよ」

「えー、私のせい?」

 自分の鼻先を、指で差す。他愛のないやり取りで、ふたりは笑っている。
 みんなより少し後ろに立っていた佐千子の方へ、のぞむの目が向いた。
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