空しか、見えない
 残りのメンバーが少なくなり、佐千子は正直困っていた。報告するべき事柄が見つからないのだ。心の準備もない。思えばハッチのメンバーたちは、顔を合わすたびにこうして近況報告をし合ってきたわけだ。何か報告できるように、少しずつアクションを起こし、励まし合ってきたのかもしれない。佐千子は、皆との時間を断っていたせいもあり、すっかり出遅れてしまった自分を感じた。
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