空しか、見えない
 広々した畳の床一面を獲得したふたりは、互いに転がりながらも息を荒げている。

「ねえ、誰も止めないの?」

 フーちゃんも、そうは言いながらも、近くの障子を開けたり、当たりそうな花瓶をよけたりしている。
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