空しか、見えない
「行こうよ、サセ」

 千夏が、背中をとんと叩く。

「待って、千夏」

 掠れた声が後ろで響き、振り返るとのぞむがすぐそこに立っていた。長身から、千夏と自分の方を見下ろしている。
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