空しか、見えない
「よくは訊いてないの。ただ、お母さんが言うには、バーテンダーなんだって。義朝が、時々ひとりで行っていたバーにいたみたい。共通の知り合いもなかったから、彼女に連絡がいくのがすごく遅れたって」
「本当なのかな。彼女が一方的にそう思ってただけかもしれないでしょう」
フーちゃんは、少し面白くなさそうに首を傾げた。
しばらくの間、どこかしんみりとしてしまった。勝手なもので、みんな義朝の中に、自分たちの知らなかった時間が流れていたのを、うまく受け止めきれなかったのかもしれない。
「本当なのかな。彼女が一方的にそう思ってただけかもしれないでしょう」
フーちゃんは、少し面白くなさそうに首を傾げた。
しばらくの間、どこかしんみりとしてしまった。勝手なもので、みんな義朝の中に、自分たちの知らなかった時間が流れていたのを、うまく受け止めきれなかったのかもしれない。