フィレンツェの恋人~L'amore vero~
煌は長い指を私の髪の毛の中に滑り込ませ、
「華穂」
胸に私を抱き寄せた。
スーツの上からでも、生々しいほどに煌の鼓動が頬に触れる。
「煌……」
「うん」
「あなたは、私の煌めきよ」
初めて会ったあの瞬間から、ずっと。
キラキラ、キラキラ。
光り輝いて、眩しくて。
「初めて会った日からずっと、あなたは私の煌めきなのよ。眩しい、とても」
「……華穂」
突然、
「本当にごめん」
と謝った煌は、少しだけ乱暴な手つきで私の前髪を掻き上げ、額に唇を押し当ててきた。
「……え……」
そして、その部分に蓋をするように今度は額をコツンと当てて、煌は小さな溜息を吐き出した。
信じられないよ、そう、囁きながら。
「まさか、自分がこんな節操のない人間だったなんて」
額を離して、煌が私に落とした視線は、この世のものとは思えないほどの優しいものだった。
「やっぱり、僕は鷹司一郎の息子なんだ」
けれど、その瞳には妙な色気も含まれていて、私の心臓は爆発しそうなほど、のたうちまわるように暴れ回る。
「今、どんなに汚い手を使ってでもいいから、君を僕のものにしたいと……思ってしまった」
ごめん。
もう一度謝って、煌は私の耳元に唇を寄せ、かすれたほろ甘い声でこう、言った。
「君が、好きだ」
そして、そのまま頬にキスをして、唇を離して、今度は呪文のように囁いた。
「Je t'aime」
くらくらする。
私は、彼のフランス語を噛み締めるように、静かに目を閉じた。
全身に、電流が走った。
煌の声は魔法のように私の細胞をついばむように、蝕んだ。
「Je t'aime……Kaho」
私は煌が放つ優しく煌めく光に感電し、その声が甘い毒となり私の体に染み込んだ。
「君は? 華穂」
私はゆっくりと目を開けて、口角を上げて微笑んでみせた。
「華穂」
胸に私を抱き寄せた。
スーツの上からでも、生々しいほどに煌の鼓動が頬に触れる。
「煌……」
「うん」
「あなたは、私の煌めきよ」
初めて会ったあの瞬間から、ずっと。
キラキラ、キラキラ。
光り輝いて、眩しくて。
「初めて会った日からずっと、あなたは私の煌めきなのよ。眩しい、とても」
「……華穂」
突然、
「本当にごめん」
と謝った煌は、少しだけ乱暴な手つきで私の前髪を掻き上げ、額に唇を押し当ててきた。
「……え……」
そして、その部分に蓋をするように今度は額をコツンと当てて、煌は小さな溜息を吐き出した。
信じられないよ、そう、囁きながら。
「まさか、自分がこんな節操のない人間だったなんて」
額を離して、煌が私に落とした視線は、この世のものとは思えないほどの優しいものだった。
「やっぱり、僕は鷹司一郎の息子なんだ」
けれど、その瞳には妙な色気も含まれていて、私の心臓は爆発しそうなほど、のたうちまわるように暴れ回る。
「今、どんなに汚い手を使ってでもいいから、君を僕のものにしたいと……思ってしまった」
ごめん。
もう一度謝って、煌は私の耳元に唇を寄せ、かすれたほろ甘い声でこう、言った。
「君が、好きだ」
そして、そのまま頬にキスをして、唇を離して、今度は呪文のように囁いた。
「Je t'aime」
くらくらする。
私は、彼のフランス語を噛み締めるように、静かに目を閉じた。
全身に、電流が走った。
煌の声は魔法のように私の細胞をついばむように、蝕んだ。
「Je t'aime……Kaho」
私は煌が放つ優しく煌めく光に感電し、その声が甘い毒となり私の体に染み込んだ。
「君は? 華穂」
私はゆっくりと目を開けて、口角を上げて微笑んでみせた。