貧乏お嬢様と執事君!
『私のお友達!カイト、お茶頼める?』
『あっすっすみませんでした!お嬢様のご友人とは知らずに………』
慌てて頭を下げたせいで、ぽろぽろと花が腕から抜けている。
それに気づいてまた、あわわっとパニックに落ちゆくカイト。
『もう。まずは頭の葉っぱ払わないと………ちょっとしゃがんで』
『いっいえ!自分でできますから!でっではお茶をいれてきます………』
顔を熟れたトマトみたいにして、台所へと駆け込んだ。
数メートルもないのでがちゃがちゃと茶の用意をする音が耳に付く。
時たまパリーンという音がするが気にしない。してはいけない。
『あっあの鷹司さん。あの人は………』
夢見る瞳で鷹司に聞いた女子に笑って
『あああれ?情けないけど私の執事』