貧乏お嬢様と執事君!
「何を………ってお前、まさか気づいてなかったのか?」
レンがここにきて強い心情を顔にあらわした。
「由姫華様がお前のこと好きだってこと」
「………あり得ないだろそんなこと」
深いため息をつきながらレンは再度座りこんだ。大げさに眉間を抑えうなった。
「美女二人にとり合われているプレイボーイがここまで鈍かったとは思わなかったぜ………」
「………」
カイトに頭痛が押し寄せた。経験したことない困惑に肩までつかってしまったようだ。
そんな由姫華ほどの女性に惚れられることはしていない。顔もよくないし、と自分の顔を脳内に描きため息をつく。
「お前には覚えはねぇみてぇだが、由姫華にえらい優しくしたみてぇじゃねぇか」
幼いころから気が強く意地っ張りだった由姫華を、カイトは気にかけた。
本当は素直に自分の感情を出せないだけなのだ。