貧乏お嬢様と執事君!


『私は永遠に由姫華様のお傍にいます』


幼子に誓ったあの言葉がいまでも続いている。レンの言うとおりカイトは由姫華を慰めるように誓ったのだ。貴方のそばにはだれかがいます、と伝えたかった。


しかし由姫華はそのままの意味で受け取ってしまったのか。


「そっそれでも僕は………」


お嬢様のそばにいたい、と言おうとしたがレンが「言わなくても分かってるよ」と遮った。


「確かにそんな大昔にした約束にがちがちに縛り付けられろって言ってんじゃねぇよ。ただちょっと自分の軽率な発言に責任とれって言いてぇだけだ」


レンは煙をふかし、しゃがみこんだカイトを見下ろした。


「で?どうする?来るか来ないか」


「ぼっ僕は………!」


責任をとることは大切だと思う。だが、鷹司のそばにもいたい。


厳しい選択を突きつけられた。意思をとるか過ちをとるか。


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