貧乏お嬢様と執事君!


次の言葉に由姫華は文字通りかたまった。


「あんたのこれからの人生を見届ける権利だ」


彼は言った。


「………なっなんでなの?」


「あんたと一緒にいればおもしれぇゲームが見つかりそうだしな」


春の匂いがする風が入ってくる。それはレンと由姫華のほおをなでていった。


「それに」


煙草を揉み消し、彼は優しく微笑み囁いた。


「悪女だって幸せにならねぇといけねぇのさ」


裏切られた女の行きつく先は転んでも幸せな方向へはない。裏切り、という言葉が永遠に胸に穴をあける。


それを変えるのもまた一興。


「俺が新しい道になってやるよ」


俺の上を歩いて行くのかはあんたの自由だ。


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