ブラウン・アイズ
坂上さんは、どう思ってるんだろう―…



隣の隣にいる、坂上さんの横顔をちらっと見る。

いつものポーカーフェイス。



でも、テニス大好きな坂上さん。


・・・がっかりしてるだろうな。



感情を表に出さない坂上さんは、大人だ。



はぁ……

美夢は小さくため息をついた。




「どうした?」

矢部コーチ。


いつのまにか隣にたって、にやにや笑ってる。



「別に」


あれ、郁ちゃんドコ??


・・・帰山コーチとしゃべってる。





「男にでも振られたのか?」




まったく、このコーチは……。




「違うってば」



「おまえ好きな子いんの?」


好きな子・・・かぁ。

     


「好きな子はいないよ」

    
好きな人ならいるけど。



坂上さん。

好きなんだよ~…





「ふ~ん……」


矢部コーチはそう言うと、

ボールを集めにコートに走っていった。



明日は水曜日かぁ~・・・

明日は深木に会っちゃうんだよね~…
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