屋上教師
「安葉先生。こいつにそんなに気を遣わなくてもいいですよ」
「と、申されますと」
ふんっと私を一瞥し、如月は眼を細める。
「こんなゴミみたいな奴。何をしても無駄だということですよ」
今はっきりゴミって言いやがったな。
「生徒をゴミ扱いする教師なんて聞いたことねーよ」
「ほんとのことを言って何が悪い」
「………奥さんに夜逃げされたくせに」
如月の恥ずかしい過去をぶちまけると、かぁっと萎れたとおがらし色に顔を染める。
「なんだその口のきき方は!
そんなのだから落ちこぼれは落ちこぼれなんだ!」
「口調で人間決まると思うなよ」
熱い如月に、私はあえて冷たくいい放った。