屋上教師
「………は?」
安葉はもっともな反応をした。
もう駄目だ。
怒りと屈辱と過去の記憶が私を襲う。
「弟………沢村 友一君だったか。
その子は何でもできる子だった。明るかったし勉強もできた」
できの悪い姉とは逆にね。如月は放心状態の私をあざける。
「でもね、体が悪かったから車いすだったんですよ。
それをおくびにも出さず、元気いっぱいだった………」
自分が体験したみたいに如月は眼を遠くする。
「なのにね。こいつは2歳下のまだ小学3年の幼子の命を奪った!」
「違う………!」
聞きたくなく私は耳をふさぐ。
「あれは事故だったのに………!」
そこまでいって思い出した。
母親や父親は事故だといってくれてたのに。
周りの人間は私が殺したとずっと言っていたから。
自分のせいばっかりにしていた。
そう、事故だったんだ。