ねえ、XXX教えて?
だからさ、替わってと、懇願したが玉砕。
「まぁ、頑張りな」
「あいー」
しょぼくれた私は机ごと最悪な席へと移動する。
移動した席にはすでに、彼がいた。
「ねえ!」
声を一応かけてみるけど返事無し。
無視ですか!?
大体はこんな感じだと予想してたけど・・・さすがにへこむ。
こんなのが後期ずっと隣だなんてありえないー!!
ため息をつきたくなるが我慢・・・。
隣の彼は男子と話し始めた。
誰か席に替わってほしい・・・。友達全員に替わってと懇願したが皆、即答で「いや」と返答された。
原因はわかる。だって今この状況下になってる私がいうんだもん。
これ以上の説得力はないってほど説得がある。
隣の彼は変人で名前を覚えないので有名だ。
そして、顔は可愛くて女子にはモテるが、何故か女子の皆さんは告白したりはしてない。
なぜなら、彼は女嫌いだから。一部では男色かかと噂されたけどそうでもないみたいだ。
自分や家族・友達以外には視界を決して入れない。告白した子は皆「あんた誰?」とあっさりすっぱりと放り出される。
だから、私は彼が嫌い。
だけど、実際無視されたら余計に腹が立った。
むかつく。こいつ最低だ。
だから、私は彼に絶対に名前を覚えさせる!!
こうなったらもう自棄だ。隣の席になってしまったものは仕方がない。