先生とわたし



待たせ過ぎてるのも悪いから、急いで準備をした。



………


……






「祐チャン、ご飯できたよ〜」

「あーい。」


子どもっぽい返事。
まだ、寝ぼけてるんだろうな…。



「おぉ〜!!まともな朝ごはんとか、久しぶりすぎる!!食っていい?」


「いいよ♪」


座るや否や、すぐに箸を手に取った。


「いただきます」


どうだろう…。


「美味いっありがとな。」

良かった〜。


「どう致しまして。いただきます」



具合が悪くても、食欲は変わりなくて良かった。



「祐チャン、普段は何食べてるの?」


さっきの祐チャンの言葉が、かなり気になった。



「ヨーグルトだけ。」


「は!?お昼までもつの?」


ヨーグルトだけって、せめて果物をプラスするか、パンも一緒に食べるかしないと、絶対にもたない。



「休み時間に、お菓子食べてる。」


「身体に悪いよ」


「まぁな…。だから、ちゃんと食べるのは、昼飯くらい。って言っても、毎日店屋物なんだけどな。」



「…お弁当作らないの?」


「作れないの。料理、苦手でさ」



だから、台所がかなり綺麗なんだ。



って、納得しちゃダメダメ。


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