先生とわたし
「千華、これから舞チャンの家に行かない?」
数日後の放課後、琴音がいきなり言ってきた。
「部活は?」
「今日はあの二人にさせてみるからって、私たちは休みでいいってさ。」
初耳なんだけど…。
「それならいいけど…。舞チャンは?」
姿が見当たらない。
「蒼空クン迎えに行くから、先に帰ってる。」
「そっか。」
教室の掃除を手早く終わらせて、学校を出た。
「おやつ買っていこっ。」
「うん。」
途中のコンビニで、プリンを4つ買って舞チャンの家に行った。
………
ピンポン…。
「さぁさ、入って。」
「「お邪魔します…。」」
珍しく蒼空クンが出迎えないと思ったら、アニメを見ている最中だった。
「あ、千華チャンと琴音チャンだ~!!」
「「こんにちは♪」」
いつ見ても、蒼空クンの笑顔には癒される。
「蒼空もこっちおいで。」
「うん♪」
ダイニングテーブルに座り、持ってきたプリンを開けた。