森林浴―或る弟の手記―
私はまず、嘉一さんの前任の庭師を捜すことにしました。
ですが、私がまだ幼い頃に中年だった男。
そんな男が生きているかは正直不安でしたし、殆ど諦めていました。
ですが、意外にもあっさり見付かりました。
とある調査機関に、私は大金を詰んだのです。
庭師をしていた男は、当時中年だとばかり思っていたのですが、実は二十代半ばだったそうです。
私はその男の顔を思い浮かべてみましたが、やはりそんなに若いようには思えませんでした。
ですが、現存しているなら何よりです。
私はその調査機関に、老人になったその男に全て話すように、と金を渡させました。
すると、知りもしなかった事実を知ることが出来たのです。