森林浴―或る弟の手記―




私は取り敢えず、これ以上佐保里姉さんに関わらないことを条件に、修介殺しの件を警察に知らせないことを約束しました。


香保里はそれに泣いて感謝してきました。


ですが、その表情は更に醜く、こいつが自分の従姉になるのかと思うと吐き気すら感じました。


歪んでいるだとか、そんな簡単な言葉ではありません。


こいつさえいなければ、佐保里姉さんの人生は輝くものでしたでしょう。


香保里の旦那も、佐保里姉さんを嫁に貰っていたなら、浮気などという詰まらないことはしなかったはずです。


佐保里姉さんの人生は全て、この女のせいで滅茶苦茶になったのです。


そんな佐保里姉さんですが、修介の死後、すっかり生きる気力をなくしてしまいました。




< 182 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop