森林浴―或る弟の手記―
なかなか首を縦に振らない私に、表は何度も頭を下げに来ました。
必ず佐保里姉さんを幸せにする、と何度も言いました。
私は結局、根負けする形で二人の結婚を許すことにしました。
そして、二人の為に結婚の手筈を調える約束もしました。
佐保里姉さんはそのことに、すごく嬉しそうな顔をしました。
余程嬉しかったのでしょう。
愛する人と一緒になれることが。
佐保里姉さんには願ってもない出来事だったのでしょう。