僕の彼氏は男の娘

「莉玖ー!莉玖莉玖莉玖莉玖莉玖!ねぇ話を聞いてよりーちゃん!」






しーんと静まった校内にばたばたばたと大げさな足音を
響かせ叫びながら教室に飛び込んできた少女。


高梨貴亜。彼女も学校側に特別に合鍵を作らせた特例だ。
しかしその性格は莉玖とは真逆に近い。


明るい…というか騒がしい。
周りからは一種の台風のように認識されている。



平均的な身長。顔も整っている。
生まれたときからの色素の薄い髪はクルンとかわいらしくカールしていて、
一見すると普通に美少女だ。


しかしそれを性格がぶち壊す。
一目ぼれする人は後をたたないが、一言はなしただけで
ショックで寝込む男も後をたたないという手練だ。


しかしそんな男たちに対して、「邪魔だよv」と満面の笑みで言い捨てる
魔性の女でもある。


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