アナログ三姉妹


「はい、どうぞ」


ひかり特製、


[麺はスーパーで買いましたけど、エビの天ぷらは揚げたてサックリでございます年越し蕎麦]


が、オコタに並ぶ。


「美味そう‼」


湯気だつ蕎麦に皆の顔も綻ぶというもの。


「れいちゃん、いつまでふくれてるのよ。伸びちゃうから早く食べなさい」


「そうだぞ。むちゃウマだぞ‼」


「僕のエビ天あげるから、機嫌直してくれよ」


岸山君がエビ天を進呈する。


一瞬、


ほんの一瞬だけ笑顔がよぎる、さすが食いしん坊。


だが。


「そ、それくらいで許さないんだから‼」


「ったく、しょうがないなー」


「ないわねー」


兄と姉も差し出した。


エビ天を差し出した。


「エビのシッポなんて要らないわよ‼」


ゴーン♪


鐘が鳴りましたとさ。







< 132 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop