アナログ三姉妹
「今日は重大報告がある」
食事が終わり、
ぷるんぷるんのわらび餅を食べている最中、兄は立ち上がった。
「なによ、結婚でもするわけ?」
「お姉ちゃんより先に?」
「ちょっとそれどういう意味よ?」
「そのまま」
「れいちゃん、先に結婚なんてしたら、孫の代まで呪うから」
「…本気っぽい」
顔を背けた妹は、わらび餅を差し出した。
生贄が必要だから。
パクリと満足気に民が祭り上げた、わらびんを頬張る悪魔。
「あのー、いいかな?」
兄は現実に引き戻すが、
妹たちは叫び声を上げることとなる。
「兄ちゃん、スマートフォンにしようと思うんだ」
なんて言うから…。
「グフ‼」
「グヘ‼」
二人はきな粉にむせたのでした…。