空色キャンバス[イラスト集]
†優しき風の旋律†



(リュート……)

心の中で優しい名を呼ぶと、芝生に座ったまま風にうながされてふりかえる。

目と目が、あった、そのとき──

脳裏に浮かんだのは今この光景とよく似たイメージ。
古ぼけた絵画のようにセピア色で描かれたそれは瞬く間に消え失せた。

──刹那(せつな)の幻。

(なに……? 今の……)

いつか、どこかで、出逢ったような、なつかしさが胸にこみあげてくる。


<第1楽章†優しき風の旋律†より抜粋>
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