You and I
べったりと砂糖のふりかかった菓子パンを
一気に食べた村上は
「何があったか知らないけど、どうせお前が悪いんだろ?」
と僕に視線を向ける。
「…るせ。」
僕はそんな村上に背を向けるように
地面を背に仰向けに寝そべった。
2月の風は冷たくて
煽られる学ランにゆっくり息を吐き出す。
「……何か、自分でもよくわかんねー…。」
「…随分弱気じゃん。」
ははっと笑う村上に
僕は自分の気持ちを打ち明けた。
本当に、どうしたらいいのか
わからなくて。
『贅沢だよ。』
『一人で起きろ。』
確かに僕は
樹里を傷付けた。
でも
そんな事、本気で思ってた訳じゃなかったのに。