【短編】キミはお姫様。【実話】
「もう会えないかと思ったよぉ・・・」

城崎は溜めていたものを吐き出すかのように泣き出した
他の従業員や客が何事かとこっちを見ている

「おい、みんな見てるだろ。外出ようぜ」

「でも・・・まだ勤務時間だし・・・」

俺は決心をした

「じゃあ買うよ」

「え・・・?」

「城崎を買う」




安っぽいホテル

薄ピンクの壁紙

緊張する

「ねえ・・・何する?」

城崎は上目遣いで聞く

「とりあえず座ろう」

二人はダブルベッドの上に座る

「学校で青木君に何かされてない?」

「クラス分かれたんだ・・・向こうももう俺のことは眼中にないらしい」

「そっか・・・良かった・・・」
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