危険な夜へご招待【仮面de企画】
気を遣い合うことが悪いと思ってるわけじゃない。

私だって大輔を悲しませたくはないし、相手のことを考えなきゃうまくやっていけるはずないから。


だけど──…



「杏……俺のこと好き?」



服を着ようと上体を起こすと、切なげな声がそんな私を引き留める。



「……うん」



振り向いて、優しく微笑みながら頷いた。


それは嘘じゃないのに…

何故か“好きだよ”と言葉にすることが出来ない。



「──ん…ッ」



突然起き上がった大輔に唇を塞がれて、そのまま再びベッドにゆっくり押し倒される。


優しいキスは、大輔にしては珍しい、食べてしまうような激しいキスに変わっていく。


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