涙の数だけ花束を


この広い社内できっと社員食堂ですれ違う頃にはお互いの顔も忘れてるだろう。


今日、交わした何気ない言葉のやりとりだって、気が付けば忘れてる。


出会いなんて所詮、そんなものにすぎないんだから。




「おはようございます!」


いつも通り、営業部のドアを開けると


いつものように騒がしい一日の始まり。



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