蜜色オフィス


けど、宮坂も私も、仕事はきちんとしてる。
会社内で問題を起こした事もない。

だから、沖田さんが私と宮坂の弱味なんか持ってるハズないんだ。
きっとまた理不尽な事を言い出して脅すつもりなのかもしれない。

―――だけど。
そう推理した私の考えは、すぐに否定される。
沖田さんが冷たい笑顔で言った言葉に。


「まぁ、取引の内容は、芽衣がずっと気にしてる事だと思うけど」


そう言われて、頭をよぎるモノは、確かにあった。
それは……、宮坂と沖田さんの間にある、ナニカ。


「芽衣も気付いてるだろ?
俺とアイツの間に、同僚以外の何かがあるって」
「……それが?」
「アイツは、親父が浮気相手に生ませた子どもなんだよ。
腹違いの兄弟って事」
「浮気相手……?」


宮坂が、社長と浮気相手の間にできた子……?



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